「行きたくない」は、話せる形になっていなだけ
本日もご覧いただきありがとうございます。
札幌は朝晩がすっかり冷えて、寒がりな私には、1枚羽織ものが必要な季節となりました。皆さんは、どのようにお過ごしでしょうか。
二学期も、そろそろ折り返しが見えてくる頃です。夏休み明けの慌ただしさが落ち着いて、少しずつ疲れが出てくる時期でもあるのかもしれません。
毎日、「明日は学校にいかなくてもいい?」と聞かれる
孫ちゃんは毎日、「ね~。明日は学校に行かなくてもいい?」と聞いてきます。
その瞬間、私のほうが慌ててしまうことがありました。何があったのか、いじめなのか、勉強なのか・・。今は、理由があるときと、習慣で聞いてくるときと両方だなとわかったので、その時に応じた返事をしています。
孫でも慌てますから、親御さんであれば、明日はどうするのか、仕事はどうしよう・・。頭の中で、一気にいろいろな問いが立ち上がるのではないでしょうか。
そして、もしかすると、つい最初に出てくる言葉が「どうして?」なのかもしれません。
その一言は、何度も飲み込んだあとの一言
今、まさに「子どもが学校に行きたくないと言うけれど、理由を聞いても話してくれない」と悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。
お子さんが「行きたくない」と口にするのは、初めてでも、言おうとしてやめた朝が、その前に何度もあったのかもしれません。
親を心配させたくない。言ったら怒られるかもしれない。言っても、「そんなこと言わないで行きなさい」と言われるに決まってる。言葉にしたら、本当になってしまう気がする。
そうやって何度も飲み込んで、耐えきれなくなった分が、ようやく一言になって出てきたのかもしれません。親からすると「急に」でも、お子さんの中では、ずいぶん前から続いていたことなのかもしれません。
理由が、本人にもわからないこともある
大人は、何か原因があって、だから行けないのだと考えがちなところがあります。
でもお子さん自身も、はっきりした出来事がないこともあるかもしれません。教室に入ると、なんとなく息が浅くなる。昼休みが長く感じる。グループの中で、自分だけ少し遅れて笑っている気がする。他の子と違う感覚に戸惑っている。
こういう感覚は、子どもの言葉では、なかなか上手く話す事ができないのかもしれません。説明できないことを聞かれると、「わからない」と答えるしかなくて、答えられなかった自分を、また責めてしまう。親御さんも戸惑う。
話してくれないのではなく、話せる形になっていないだけ、ということなのかもしれません。
親のほうも、揺れている
子どもに「行きたくない」と言われたとき、親にも、いろいろな気持ちが湧いてきます。私の育て方が悪かったのだろうか、気づいてあげられなかった、周りにどう説明しよう・・。
親が心配そうな顔をしたり、涙ぐんだりするのを見て、お子さんなりに「自分の話は、親を苦しめる」と感じてしまうことも・・。そうなると、今度は親を守るために、黙ってしまう。
心配するのは、それだけ大切に思っているからで、責められることではありません。ただ、その心配を、子どもの前で全部見せてしまう事で、お子さんが戸惑い、黙ってしまう事があるのかもしれません。
ひとつだけ、お伝えできること
「無理に理由は話さなくていいよ」、「話したくなったら聞くからね」と伝えておくことでしょうか。そして、話してくれるようになったら、一緒に気持ちが楽になることを考える。
「学校に行きたくない」という事を否定せずに受け止めてくれた。怒られなかったと思った瞬間に、お子さんの緊張がゆるみ、ほっとする。そして、緊張がゆるんだ数日後に、お子さんから少しずつ話が出てくるかもしれません。車の中で、ごはんの片づけをしながら、寝る前の電気を消したあとに。
ただ、待つというのは、親にとって思っている以上に力のいることです。心配で、つい聞きたくなる。その気持ちを抱えたまま待つのは、とてもしんどいことだと思います。
ただ、眠れない日や食欲が戻らない日が続く、頭やお腹の痛みが続くといった様子があるときは、まずは、小児科などにご相談されることも必要な場合もあります。
今日、休ませたことは、お子さんが「行きたくない」と言えたということが、ここがまだ話せる場所であるという表れなのではないかなと思います。
そして、待っている親御さんのほうにも、話を聞いてもらえる場所があっていいのだと思います。お子さんのことを一人で抱えきれないと感じたときは、親御さんだけでご相談いただくこともできます。
今日も、あなたの一歩にそっと寄り添えたなら嬉しいです。
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
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