「私は大丈夫です」、その言葉の奥にあるもの

本日もご覧いただきありがとうございます。

「私は大丈夫です」と、くり返す人

企業内で相談業務をしていると、ご本人からではなく、上司や管理者の方から「そろそろ休ませた方がいいのではないでしょうか」とご相談をいただくことがあります。むしろ、その方が多いかもしれません。

実際にお話を伺う場に来ていただいても、多くの方は開口一番、こうおっしゃいます。「私は大丈夫です」「今休むと、職場に迷惑がかかってしまうので休めません」

気配りと責任感の、その先にあるもの

睡眠の状況、食欲、日常生活の様子、職場でのちょっとしたミスの増え方など、時間をかけて伺っていきます。話を聞くほどに、「これは一度、専門の医療機関に相談された方がいいかもしれない」と感じる場面は少なくありません。

けれど、そうお伝えしても、かたくなに拒まれることもあります。「休むことは、周りに迷惑をかけること」——そんなふうに感じておられるのだと思います。それは、仕事への責任感と、職場に迷惑はかけられない、家族に心配はかけたくないなど、周囲への気配りの表れであるように感じます。ただ、その気配りが、いつの間にかご自身を後回しにする形になってしまっているようにも感じます。

そんな時、私にできること

無理に受診を勧めても、心はかえって閉じてしまうことがあるように感じます。ですから、そんな時は「また来週、少しお話を聞かせてください」と、次の約束をすることにしています。

すぐに答えを出さなくていい。ただ、また会える機会だけは残しておく。そのくり返しの中で、少しずつご自身の状態に目を向けられるようになる方もいらっしゃいます。

動けなくなってからでは、遅いから

「まだ大丈夫」と言い続けた末に、ある日突然、体が動かなくなってしまう事があります。頑張り屋さんほど、ご自身の限界のサインには気づきにくいのかもしれません。

電池切れになってから慌てて充電するのではなく、残量があるうちに、少し休む。そのくらいの心づもりでちょうどいいのだと、お伝えしたいと思っています。

もし今、「私は大丈夫です」と思っているとしたら、そう思うことでご自身を奮い立たせているのかもしれません。それとも、誰かに迷惑や心配をかけたくないという気持ちが強く、そう思われているのかもしれません。

今日も、あなたの一歩にそっと寄り添えたなら嬉しいです。

投稿者プロフィール

畠 由架利
畠 由架利くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
お立ち寄りいただきありがとうございます。

「こころのリスタート便り」には、
あなたらしさを育み、自分らしい人生をもう一度歩き始める。
そんな願いを込めて更新しております。

少し立ち止まりたくなったとき,
ふらりと立ち寄れる場所になれるといいなと思っております。

あなたの今日が、昨日より少し軽やかになりますように。

コメントはお気軽にどうぞ